産業廃棄物とはどんなものなのか業者も含めて知っておこう

井草実業さんに聞いた産業廃棄物の実態

製造工場ではものを作っているのですがその際に廃棄物が発生します。
これを産業廃棄物と呼び産廃とも略して呼ばれているのが特徴です。
事業活動をしたときに発生する燃え殻や廃油の他に廃アルカリやプラスチック類が上記の廃棄物に該当するので理解しておきましょう。

産業廃棄物は人の体に害をもたらすものとして区別されている特別管理産業廃棄物もあります。
主に毒性のあるものや感染性のある物質、爆発する恐れのあるものが該当するものです。

一方家庭から排出されるものは一般廃棄物と呼ばれ市町村に処理責任があるのが特徴となっています。
工場や企業から出るものは排出事業者に処理責任がある特殊なもので法的に取り扱いが異なっているのが特徴です。
市町村の一般廃棄物用処理施設を利用して処理や処分をする事ができないので注意しておきましょう。

不法投棄をしてしまうと罰金が発生する

上記の廃棄物は勝手に処分をする事ができないため不法投棄をしてしまうと罰金が発生します。
法律で決まっていることなので取り扱うときは気をつける必要があるものです。
不法投棄をしたときには5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、法人だと3億円以下の罰金となっています。

無許可業者へ委託して処分をした場合は5年以下の懲役か1000万円以下の罰金で契約書作成義務違反や許可書の漏れがあるときは、3年以下の懲役化300万円以下の罰金です。

マニフェスト伝票の記載や交付義務違反、5年保存義務違反だと6ヶ月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が必要といえます。
特別管理産業廃棄物管理責任者設置義務違反などとは一番刑が軽く30万円以下の罰金で済むのが特徴です。

特に注意しておかないといけないのは許可証や契約書の期限切れと言えるでしょう。
気づいたら切れていたという場合もあるので特殊なe-廃棄物管理を導入すると良いです。

これはインターネットを使ってマニフェストや契約書、許可証を一元管理する事ができるものとなっています。
クラウドサービスなので安全に保管可能、期限切れが近づくとアラームが知らせてくれる機能を搭載しているのが特徴です。
リスク回避のための有効手段なので導入して損はないといえます。

産業廃棄物を処理する業者は許可が必要

産業廃棄物を処理する井草実業さんのような業者は基本的に許可を持っていないといけないです。
一見同じに見える産業廃棄物も前文で述べたように特別管理のものと通常の物があります。

特別管理に該当するものは別途都道府県の許可がないとだめで一般物の場合は収集運搬業許可が必要です。
一般のものと違い産業から排出されるゴミは扱いがかなり難しく下手に扱うとトラブルになる可能性もあるので許可は必須と言えます。
専門的な知識がないと処理を行えないので許可のない素人が扱うことはできないです。

日本にはゴミ回収業者がかなりの数あります。
良い業者の選び方があるので知っておくといいでしょう。
許可をもらっていること、更に収集エリアの許可や処理フローがしっかりしている事が挙げられます。

処理フローは業者の公式ホームページを閲覧するとほとんどのサービスで公表しているのでチェックしておくと良いです。
処理費用もしっかり公開しているとどれくらいの金額がかかるのか把握しやすいので資金の確保もしやすいと言えます。

ISOやエコアクション21といった認証機関の認証を取得しているサービスなら品質が一定しているので適切な対応を行なってくれるのが特徴です。
実際に業者の処理場内を見学することができると良く、処理場内が廃棄物でいっぱいになっていない場所を選定します。
整理整頓ができていれば扱いもしっかりしているので安心です。

処理費用をとにかく安くする方法もある

処理費用をとにかく安くしたいときには方法があるので知っておくと便利と言えます。
例えば建築系や解体工事業者では木くずが発生しますが、これはその他の廃棄物とは一緒にせずに単品で収集運搬を利用すると良いです。

内装工事を行なったときに発生する内装材は石膏ボードは単品で処理を、ガラ袋煮詰めて搬出すると安くなる場合がほとんどとなっています。
また石膏ボードは水に濡らしてしまうとリサイクルができなくなる場合があるので処理費用が高くなるのがネックです。

多少の汚れはいいとしてもなるべくリサイクルしやすい状態のまま処理しましょう。
金属くずは他のものとまとめず金属くずだけ集めると処理する時間が短縮できるので処理単価が少なくなるのが特徴です。
基本的に一緒にまとめず各素材をバラバラに分別しておくと業者の手間がかかりません。

中々良い業者が見つからないときはインターネット上にある廃棄物処理一括見積もりサイトを使うと良いです。
ここでは小さい業者から大きな企業まで用意されているので目的にあったサービスを見つけられます。

特にPマーク取得業者に見積もりをしてもらいたい、料金設定がわかりやすい業者を探しているという方におすすめです。
特定の分野に特化する業者も見つけられるので使い勝手が良いと言えます。

 

出典

1.井草実業

最終更新日 2025年4月25日